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一休さんの遺言





 一休さんは今から約600年前に生まれ、八十八歳という当時としては、
   けた外れの長生きでした。


 しかし長い人生の中で、さすがの一休さんも、『平常心ではいられない』
   『楽しめない』『焦りを感じる』など、数多くの人生の苦しみや
   悩みにさいなまれた時期がありました。


 けれども、一休さんは人生を通じて
  ◎『不思善悪』(ふしぜんあく:善悪を思うことをやめる。
   (二元論的な分別心を捨てる事)


  ◎物事のよし悪しに、あまり厳しくこだわり過ぎない、
   ありのままをありのままに見て認めてしまう。


  ◎常に気を楽にする。というような事を悟ったようです。

 その後の一休さんは、リラックスした心、こだわらない心、
   楽々とした軽い気分を忘れませんでした。


 一休さんは自分が亡くなる時、不安がる弟子たちに一通の封書を渡し、
   『この先、この寺で本当にどうにもならないようなことが起こったら、
   これを開きなさい』と言い残しました。


 その後何年か経って寺に大変な難問題が持ち上がり、
   どうしようもないので弟子達が集まって、その封書を開いてみると、
   そこには『しんぱいするな!なんとかなる!』とだけ書いてあったそうです。


 弟子達は、それを見た途端に落ち着きを取り戻し、
   難儀を解決出来たという話に由来しています。






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